計画保全とは
経営戦略と一体化した計画保全
設備管理(保全)の最終目的は、ステークホルダーの利益の最大化にあり、
経営が取り組む問題として保全を考える必要があります。
保全が経営戦略と一体化するためには、経営的に合理性のある計画がつくられ、その「計画主導」で保全が実行されなくてはなりません。
こうした保全の仕組みを「計画(主導の)保全」といいます。
MOSMS®
経営に資する戦略的保全マネジメントシステム
日本のモノづくりは、高い「現場力」によって支えられてきましたが、現在の課題はそれだけで解決できるものではありません。
高経年化、IT化、高速化など設備上の課題、人財の量・質の課題、生産グローバル化・品質およびコンプライアンス、危機管理など社会的要求の変化に対応する課題等に直面しています。
これらは設備に関する「経営的な課題」といえ、このような要求に応える「保全経営力」を企業全体で培うことが必要です。
そこで、日本プラントメンテナンス協会では、計画主導で進める設備保全の仕組みとして、「経営に資する戦略的保全マネジメントシステム」すなわちMOSMS(Maintenance Optimum Strategic Management System)を提唱しています。
MOSMS®は、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会の登録商標です。
保全水準評価
客観的な現状把握
効果的な「計画保全」とは、「網羅的な保全」を、経営にとっての「重点付け」によって、もっとも「経済的」に行うことです。
このためには、日常の仕事の中構成された仕組みが、ムリなく継続するものでなくてはいけません。まずは、客観的な目で現状を正確に把握することが、すべての出発点になります。
そのスタートが「保全水準評価」です。
「計画保全士」養成コースとは
MOSMSにより設定された「製造現場における計画保全のマネジメントリーダー」を育成するコースです。
修了者はJIPMより「計画保全士」として資格認定します。
「計画保全」に役立つガイド・資料
『経営のための保全学』(2006年発行)は、MOSMS(経営に資する保全マネジメントシステム)のコンセプトをまとめた資料です。
2011年度に実費頒布を終了したため、公開資料といたします。
『MOSMS実践ガイド』は、MOSMSのコンセプトのもとに保全のマネジメント・コンポーネント化を進め、仕組みの構築手順をまとめたものです。この概要を公開しています。
『外面腐食対策ガイド』では、設備ユーザーの現場生データの解析から必要な検査に絞るための「実用的基準」を提案。また、検査だけではなく外面腐食に関わる保全の全サイクルを提示しました。この「骨子」を公開しています。
強靭な社会インフラ構築に向けた国としての動きをとらえ、日本能率協会グループは公益社団法人日本プラントメンテナンス協会内に強靭な社会インフラのあり方を考える研究会(SRM(ソーシャル・レジリエンス・マネジメント)研究会)を設置し、市民の安全・安心をまもるための「強靭な社会インフラのあり方」について、「保全経営」の観点からコンセプトをまとめました。
『未来と世界に通用する「論理的な保全」 実践をサポートするガイド群』のパンフレットをご覧ください。各ガイドの特徴を掲載しております。なお、本パンフレットに記載しているガイドは、当HPからご購入いただけます。
<本パンフレットで紹介しているガイド>
・MOSMS実践ガイド
・保全水準評価プログラム
・保全データマネジメントの考え方 報告書
・実践リスクマネジメント
・外面腐食対策ガイド
・配管付属物の外面腐食対策ガイド
・高経年設備時代の回転機保全ガイド
・冷却水からの「熱交換機」腐食抑制 報告書
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