保全技能は、基礎技能・基本技能・それぞれの設備固有の技能(固有技能)の3つの技能に層別でき、保全技能者が一人前に育っていく過程で、必要な技能として、この3技能が有機的につながりを持って、知識・スキルの両面で体系的に教育・訓練されるべきだと考えます。
しかしながら、多くの企業においては、この3技能の教育・訓練が縦に独自に存在し、基本技能の教育では、一般的な知識教育が主体であり、固有技能の教育では、実機の故障修理を例として、部品交換・復元のやり方を教育するという内容になっているのではないでしょうか。 本来は、基本技能と固有技能との関連性を明らかにして、基本技能で身につけるべき知識・技能を明確にして、実践である固有設備に対する保全に生かすことが重要です。
言い換えれば基本技能を設備固有技能に応用できるその「仕方」について明らかにし、応用力を訓練する必要があります。 応用力を培うには、設備機構を「原理・原則」から理解することが必要であり、このことは後の故障解析への取組みにおいてこの原理原則から故障の真の原因を理屈で引き出し、かつ対策案に結びつけることに役立つのです。
「原理・原則」と設備機構の理解をもとに理屈で故障解析が出来る技能を修得すること、そのためにも基本技能教育において設備要素をもとにして、固有設備の保全へ応用できる力を修得することが、結果的に保全技能者の早期の育成に有効であると考えます。 |