
我が国は資源のない中で、原材料を加工して付加価値を持った製品を提供することにより、成長を遂げてきました。このような中で、設備の持つ重要性はきわめて大きく、早い時期から設備管理に関する研究は進んできていました。
とくに、設備から生じるトラブル、設備にかける経費などは、いずれも経営の中に占める比重が大きいことから、それだけ重要視されてきました。
このように、設備を管理することの重要性は、今も昔も変わることはないのですが、我が国の設備を取り巻く環境は、21世紀に入り、大きな変動を迎えています。
その代表的な問題としては、
(1)設備の老朽化、
(2)団塊世代の一斉離職、
(3)生産ラインへの急速なアウトソーシング化、
(4)設備を含めた生産現場の急速なIT化、
などがあげられます。
右肩上がりの成長を前提としてきた20世紀、人口構造もピラミッド型であったことを前提にしての人の育成、終身雇用制度に守られていたことによる生産現場のオペレーターたちの組織への帰属意識の高さを前提としての教育や仕事のさせ方、IT化に対応したメンテナンスのあり方など、従来の概念では対応が困難な状況が、すでに顕在化してきています。
設備管理は、もともと企業・工場の損益の観点から重要な機能として位置づけられてきました。それもいわゆる専門的な立場による人たちによって管理されるのが主流でした。
しかしながら、今後の設備管理は、それだけでは十分に機能しないであろうことが明確になってきています。
設備管理を一部の部門に委ねる方法から、トップ主導に基づく「マネジメント」に移行すること、また「リスク回避からの観点からの設備管理のあり方の研究」、「アウトソーシングに対する設備管理への対応のための研究」、「設備管理に関する技能伝承の研究」等々が急務とされています。
このような背景に立った上で、社団法人日本プラントメンテナンス協会は、設備管理に関する我が国唯一の専門団体として、時代に即応した設備管理のあり方について、研究を進めてまいります。 |
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